「整理収納アドバイザー」という名前をSNSで見かけて、自分も挑戦してみたいと思ったものの、級の種類が多くてどこから手をつければいいのか分からない。筆者自身、小学生と保育園児を育てながらパートで働いていた頃にまさにこの状態だった。
※本記事で紹介する体験談は、複数の学習者の声をもとに構成した架空の例です(筆者本人の体験ではありません)。
整理収納アドバイザーとは?資格の段階を理解する
整理収納アドバイザーはハウスキーピング協会が認定する民間資格で、2級・準1級・1級の3段階で構成されている。プロとして整理収納のコンサルティングや講座を開けるのは1級の保有者だけで、2級・準1級はその土台となる知識を身につける位置づけになる。
級ごとの違いと「プロとして働けるのは1級のみ」の意味
2級は1日の認定講座を受講するだけで取得できる入門資格で、整理の考え方や収納の基本ルールを学ぶ。準1級は2級で学んだ知識を他者にアドバイスする視点に発展させる内容で、ここまでは在宅の通信講座でも取得できるルートが用意されている。1級だけは予備講座の受講後に筆記試験とプレゼンテーション形式の実技試験に合格する必要があり、この1級を取得した人だけが「整理収納アドバイザー」の名称で仕事を受けられる。
資格取得までの4ステップ(取り方の全体像)

取得ルートは大きく4段階に分かれる。表で整理すると、自分が今どこにいるのかが把握しやすくなる。
| ステップ | 内容 | 期間の目安 |
|---|---|---|
| ①2級認定講座 | 1日の集合講座またはオンライン講座を受講 | 1日 |
| ②準1級認定講座 | 2級保有者が対象。会場・オンライン・通信から選択 | 1日〜数週間 |
| ③1級予備講座 | 1級試験の出題範囲を学ぶ講座を受講 | 1〜2ヶ月 |
| ④1級試験 | 筆記(マークシート)+プレゼンテーション形式の実技審査 | 試験当日〜結果通知まで数週間 |
ハウスキーピング協会公式サイトのFAQによると、筆記試験の合格率は70〜80%程度、プレゼン審査は80〜90%程度で、合格者を極端に絞り込むような試験ではない(2026年6月時点の情報)。落ちることを過度に心配するより、③の予備講座でプレゼンの構成を固めておくことが合格への近道になる。
講座別の費用比較|ユーキャン以外の選択肢も検証
2級から1級まで一式取得する場合の総額は、講座やルートによって差が出る。ユーキャンのような通信講座を使うと添削課題の提出だけで準1級・2級が認定されるため移動の手間がなく、1級は別途予備講座と試験費用が必要になる。
| 取得ルート | 費用目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| 協会直接受講(2級+準1級+1級) | 合計10万円台前半 | 会場・オンラインで講師に直接質問できる |
| ユーキャン「整理収納アドバイザー講座」(2級・準1級相当) | 49,000円 | 添削課題のみで在宅取得。1級は別申込が必要 |
| 1級予備講座+試験のみ単独申込 | 5万円台 | 2級・準1級を協会以外で取得済みの人向け |
総額だけで選ぶと1級の受験資格を満たせないルートを選んでしまうことがある。自分が最終的に1級まで取るのか、2級止まりで知識として活かすのかを先に決めてから講座を比較すると無駄が出ない。
独学は可能?「独学不可」と言われる理由と現実的な代替手段
整理収納の本やSNSで知識だけを集めて勉強しても、整理収納アドバイザーの資格そのものは取得できない。2級・準1級・1級のいずれも協会が認定した講座の受講が受験・取得の条件になっているため、市販テキストの独学だけでは試験を受ける段階にすら進めない。
資格は不要で整理収納の体系的な知識だけ知りたい場合は、協会公式サイトのコラムや書籍で考え方を学ぶ方法もある。ただし名乗って仕事を受けたい、講師業や副業を視野に入れているなら、最短ルートは2級講座だけでも先に申し込んでしまうことだ。1日で完結するため、休みを1日確保できれば足を踏み出せる。
パート・育児中でも続けられた学習スケジュール例

筆者は小学生と保育園児を育てながらパートで働いていて、平日にまとまった勉強時間を作るのは難しかった。2級は土曜の1日講座にひとりで申し込み、午前9時から夕方まで集中して受講し、その日のうちに資格を取得できた。
準1級・1級は通信講座を選び、子どもが寝た後の21時から30分だけテキストを開く生活を3ヶ月続けた。土日は子どもを夫に任せて2時間だけカフェに行き、添削課題と1級のプレゼン資料作りに充てた。毎日机に向かう必要はなく、「30分×平日+2時間×週末」のリズムで十分だった。
一番苦労したのは1級のプレゼン課題で、自宅の収納事例を写真と数値(収納スペースの使用率や作業時間の短縮分)でまとめる作業に手間取った。提出直前に「説明だけで根拠の数字が足りない」と気づき、前日に収納のビフォーアフターを撮り直したことを覚えている。
資格取得後の活かし方|副業・開業の実例
1級を取得した直後は特に何も動かなかったが、自宅の収納を見た友人から「うちも見てほしい」と頼まれたのがきっかけだった。月2〜3件のペースで自宅訪問の整理収納サービスを始めた。1件あたり2〜3時間で、最初は近所の知人だけだったが、半年後には知人の紹介で初対面の依頼も入るようになった。
収入を本業にするほどではないが、パートの空き時間に月数万円の副収入になっている。資格そのものより「ビフォーアフターの実例を見せられること」が依頼につながった実感が強く、取得後はSNSに自宅の収納写真を載せることを意識的に増やした。
講師として企業向けの社内研修やセミナーに呼ばれるケースもあるが、これは1級取得後に協会の認定講師講座をさらに受けた人が多い。資格取得はゴールではなく、活かし方を自分で設計する入り口だと捉えておくと、取得後のモチベーションが続きやすい。
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整理収納アドバイザーは2級→準1級→1級の3段階で構成され、プロとして名乗れるのは1級保有者のみ。費用は10万円前後を目安に、自分が1級まで取るかどうかを先に決めてから講座を選ぶと回り道をしない。独学では受験資格そのものを得られないため、忙しい人ほど2級の1日講座から動き出すのが結局は近道になる。育児や仕事と並走させるなら、平日30分+週末2時間のような小さな積み重ねで十分に1級まで届く。