大学院留学に必要なTOEFLスコアの目安と対策

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「TOEICは730点あるのに、TOEFLの模試を受けたら61点しか取れなかった」。私立大学出身で社会人2年目の山田さん(仮名)は、大学院留学の出願直前にこの現実に直面しました。

※ここで紹介する山田さんの体験は、複数の学習者の声をもとに構成した架空のケースです。

TOEICは日本国内のビジネス英語力を測る試験です。一方TOEFL iBTは海外大学院が公式に採用するアカデミック英語試験で、リーディング・リスニングだけでなくスピーキングとライティングも出題されます。TOEICで高得点を持っていても、同試験では点数が伸び悩む受験者は珍しくありません。

海外大学院の多くは出願要件にTOEFL iBTの最低スコアを明記しています。基準に届かなければ、書類選考の段階で不合格になるケースもあります。まずは志望校が求めるスコアの水準を正確に把握することが出願準備の第一歩です。

大学院留学に必要なTOEFLスコアの目安【国・大学別】

大学院進学で求められるスコアは、学部留学より高めに設定される傾向があります。国や大学のランクによって基準は大きく異なります。

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アメリカの大学院

アメリカの大学院はTOEFL iBT80点前後を出願の最低基準とする学校が多数派です。上位校になるほど基準は上がり、トップクラスの大学院では100点以上を求められることも珍しくありません。

イギリスの大学院

イギリスの大学院はIELTSでの提出が主流ですが、TOEFL iBTも広く受け入れられています。最低基準は同試験換算でおよそ83点、難関大学院では95点以上が目安です。

国内大学院(東京大学など)の目安

国内の大学院入試でも、英語力の証明としてTOEFL iBTのスコア提出を求める専攻が増えています。東京大学の一部研究科では、出願要件としてTOEFL iBT80点前後を目安に挙げるケースがあります。学部・専攻ごとに基準が異なるため、募集要項での確認が欠かせません。

進学先 最低基準の目安 難関校の目安
アメリカの大学院 80点前後 100点以上
イギリスの大学院 83点前後 95点以上
国内大学院 80点前後 専攻により異なる

スコア別に見る到達難易度と学習期間の目安

TOEFL iBTのスコアは、点数が上がるほど1点あたりの難易度が跳ね上がります。60点台から70点台への到達より、90点台から100点台への到達のほうがはるかに時間がかかります。

スコア帯 目安の学習時間 特徴
60〜70点 150〜250時間 基礎文法・語彙の総復習で到達しやすい
70〜80点 250〜400時間 スピーキング・ライティングの型を習得する段階
80〜90点 400〜600時間 4技能の弱点を個別につぶす精密な対策が必要
90〜100点 600〜900時間 本番形式での場数と時間配分の最適化が鍵

学習時間はあくまで目安です。もともとの英語レベルや学習環境によって、必要な期間は大きく変わります。

山田さんの場合、平日は通勤時間を使った単語暗記とシャドーイングで1日1時間、休日はまとめて4〜5時間の演習時間を確保していました。仕事が忙しい週は学習量が落ち込むこともありましたが、月単位でトータルの学習時間を帳尻合わせすることを意識したといいます。

独学でTOEFLスコアを伸ばした学習法

山田さんは61点から79点まで3ヶ月、79点から92点まで追加3ヶ月という計6ヶ月で目標スコアに到達しました。使った教材は市販の公式問題集と単語帳のみで、予備校には通っていません。

最初の3ヶ月はリーディングとリスニングの精度を上げることに集中しました。公式問題集を3周し、間違えた設問の根拠を英文中から見つけ直す復習を徹底したといいます。

後半の3ヶ月はスピーキングとライティングに時間を割きました。テンプレートを丸暗記するのではなく、自分の意見を30秒で組み立てる練習を毎日繰り返しました。録音した音声を聞き直し、発音とロジックの粗を削っていきました。

短期間でスコアを伸ばす受験者に共通するのは、模試の点数に一喜一憂せず、間違えた設問のパターンを記録し続けている点です。

スコアが基準に届かないときの対処法

出願締切までに目標スコアに届かない場合でも、選択肢はいくつかあります。

  • 条件付き入学制度を利用する: 一部の大学院は、正規の英語基準に届かない受験者向けに、学内の英語プログラムを修了すれば本科に進学できる制度を用意しています。
  • 複数回受験してベストスコアを提出する: このテストはセクションごとのベストスコアを組み合わせて提出できる場合があります(MyBest Scores)。1回の受験で全セクション高得点を狙う必要はありません。
  • 出願時期を1サイクル遅らせる: 無理に基準未達のまま出願するより、半年〜1年準備期間を延ばして再挑戦するほうが、結果的に合格率が上がるケースもあります。

最新の試験形式やスコアレポートの見方はETS公式サイトで必ず確認してください。

出願逆算で立てるTOEFL受験スケジュール

大学院の出願締切からスコア提出期限を逆算すると、準備に使える時間が意外と短いことに気づきます。

出願までの期間 やるべきこと
12ヶ月前 現状スコアを模試で把握し、目標との差分を確認する
9ヶ月前 基礎固めと1回目の本番受験
6ヶ月前 弱点セクションを重点対策し、2回目の本番受験
3ヶ月前 スコアレポートを大学院に送付する手続きを開始する
1ヶ月前 出願書類一式とスコアの提出状況を最終確認する

自宅受験(TOEFL iBT Home Edition)を受け入れていない大学院もあります。出願先の要項でテストセンター受験が必須かどうか、早めに確認しておくと後の手戻りを防げます。日本人の海外進学の実態はJASSOの留学統計でも公開されています。

よくある質問

TOEICのスコアはTOEFLの代わりに使えますか

大学院留学ではほとんどの場合使えません。TOEICはビジネス英語のリスニング・リーディングに特化しており、大学院が求めるアカデミックライティングやスピーキングの証明にならないためです。

IELTSとTOEFLはどちらを受けるべきですか

アメリカの大学院志望ならTOEFL、イギリス・オーストラリアの大学院志望ならIELTSが主流です。併願する場合は、出願先すべてが受け入れているかを個別に確認してください。

独学と英会話スクール、どちらが効率的ですか

60〜80点台まではリーディング・リスニングの精度が伸びしろの中心になるため、独学でも十分到達可能です。80点台後半からはスピーキング・ライティングのフィードバックが不足しやすく、添削サービスや講師の活用が伸び悩みの打開につながります。

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まとめ

大学院留学に必要なTOEFLスコアの目安は、アメリカで80〜100点、イギリスで83〜95点、国内大学院で80点前後です。基準は学校ごとに異なるため、志望先の募集要項を必ず確認してください。80点台後半からはスピーキング・ライティングで伸び悩みやすくなるため、独学で行き詰まりを感じたら添削サービスや講師のフィードバックを取り入れることも検討してください。

スコアが基準に届かない場合も、条件付き入学制度や複数回受験、出願時期の調整など打てる手はあります。留学準備を後押しする奨学金制度はトビタテ!留学JAPANなどでも情報を確認できます。逆算スケジュールを早めに立て、着実にスコアを積み上げていきましょう。

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