IELTS初心者向け勉強法|独学4ヶ月でスコアアップ

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「英語からはずっと逃げてきたのに、いきなり海外移住の条件がIELTSだと言われても」。オーストラリアでの就労を目指していたMさん(32歳・IT企業総務職)は、ワーキングホリデービザ後の現地就職に必要なスコア要件を知ったとき、そう感じたといいます。大学卒業後10年近く英語を実務で使う機会がなく、試しに無料模試を受けてみるとOverallスコアはまさかの4.5でした。

※本記事で紹介するMさんの体験は、複数のIELTS学習者の声をもとに構成した架空のケースです。学習期間・教材・スコアの数値は、実際の学習者に多いパターンを参考にした目安としてご覧ください。

本記事では、Mさんが4ヶ月でOverall6.0まで伸ばした過程を軸に、IELTS初心者がつまずきやすいポイントと技能別の具体的な勉強法を紹介します。

IELTSとはどんな試験か

IELTSはリスニング・リーディング・ライティング・スピーキングの4技能を測定する英語検定試験です。進学・研究目的の「Academic」モジュールと、移住・就労・実務目的の「General Training」モジュールの2種類があります。目的に応じて出題内容が異なります。Mさんはワーキングホリデー後の就労要件を満たす必要があったため、General Trainingを選択しました。

IELTSの実施団体は、英国のBritish Councilやケンブリッジ大学英語検定機構(Cambridge Assessment English)などです。世界140カ国以上・1万を超える教育機関やビザ申請機関で活用されています。試験の詳細や日本国内の受験会場はBritish Council公式サイトで確認できます。

学習開始前にやるべき3つの準備

いきなり参考書を開く前に、次の3つを済ませておくと学習効率が大きく変わります。

1. 現状レベルを無料模試で把握する

IELTS公式サイトで公開されている無料のサンプル問題やリスニング・リーディングの練習問題を解き、今の実力を数値で把握します。Mさんはこの段階でOverall4.5相当と判明し、目標スコアまでの距離を具体的にイメージできたそうです。

2. 目標スコアを逆算で決める

大学院進学・ビザ申請・就労要件など、目的によって必要なOverallスコアと各セクションの最低スコアは異なります。申請先の要件を先に確認し、そこから毎月の伸びしろを逆算しましょう。

3. 学習計画を週単位で立てる

4ヶ月という期間であれば、最初の1ヶ月を基礎固め、残り3ヶ月を実戦形式の演習に充てる配分が現実的です。学習記録をつけておくと、伸び悩んだときに原因を振り返りやすくなります。

技能別の勉強法(初心者向けステップ)

student wearing headphones listening practice test

4技能はそれぞれ攻略のコツが異なります。初心者がやりがちな失敗は、実力が届いていない段階でいきなり公式問題集の本試験レベルに挑んで挫折してしまうことです。まずは基礎を固めてから、段階的に難度を上げていきましょう。

語彙

IELTSは学術的な文章が多く、日常会話とは異なる単語が頻出します。1日30分・100語のペースで頻出語彙を復習すると、3ヶ月ほどで基礎的な語彙力が身につきます。Mさんは通勤時間を使って単語アプリで反復し、語彙不足によるリーディングの読み落としを減らしました。

リスニング

最初は英語の音そのものに慣れることが目的です。1日20分、公式音声を字幕付きで聞き、慣れてきたら字幕なしで理解できる範囲を少しずつ広げていきます。

リーディング

すべての文章を丁寧に読もうとすると時間切れになります。要点だけをつかむスキミングと、特定の情報を探すスキャニングを使い分ける練習が必要です。

ライティング

Task1(グラフ・図表の説明)とTask2(意見論述)は、それぞれ型が決まっています。型を先に覚え、そこに自分の言葉を当てはめる練習を繰り返すほうが、白紙から書くより早く点数が伸びます。

スピーキング

4技能の中で独学が最も難しいのがスピーキングです。1人での音読やシャドーイングにも効果はありますが、実際に答えを聞いてもらいフィードバックを受ける機会がないと、話し方の癖に気づけません。Mさんもこのセクションで最初につまずきました。

独学で挫折しやすいポイントと乗り越え方

woman studying desk frustrated papers

学習開始から2ヶ月が過ぎたころ、Mさんはスピーキングのスコアがまったく伸びず、心が折れかけたといいます。「独学の参考書通りに練習しているのに、本番形式の模擬面接をすると言葉に詰まる」という状態が続き、勉強のモチベーションが下がっていきました。

転機になったのは、オンライン英会話を週3回のペースに増やしたことです。ネイティブ講師にIELTSのスピーキング問題形式で質問してもらい、話した内容をその場でフィードバックしてもらう習慣をつけました。すると1ヶ月ほどで受け答えの型が安定してきたそうです。独学だけで完結させようとせず、フィードバックを受けられる場を1つ持っておくことが、挫折を防ぐ分かれ目になります。

また、伸び悩みを感じたときほど新しい教材に手を広げたくなります。しかしMさんの場合は逆に教材を絞り込み、同じ問題集を2周・3周と繰り返すことで弱点を潰していきました。

4ヶ月で結果を出すための週間スケジュール例

Mさんが実際に組んでいた平日・休日の学習配分は次の通りです。フルタイムで働きながらでも継続できるよう、平日は1時間前後に抑えています。

曜日 学習内容 目安時間
月曜・水曜・金曜 語彙復習+リスニング演習 各50分
火曜・木曜 オンライン英会話(スピーキング対策) 各30分
土曜 リーディング模擬問題1セット 90分
日曜 ライティングTask1・Task2各1本+週の振り返り 120分

週の合計学習時間はおよそ7時間です。特別な休日を確保するのではなく、通勤・昼休みなどのすき間時間に語彙やリスニングを組み込むことで、無理なく継続できたといいます。平日を1時間前後に抑えたのは、仕事後の集中力低下を見越して「毎日必ずできる分量」にとどめる方が挫折しにくいと考えたためです。苦手なパートに時間を多く割り振るこの勉強法にたどり着くまで、3週間ほど微調整を重ねたといいます。

おすすめの教材・学習ツール

smartphone language learning app closeup

Mさんが実際に使っていた教材は次の4つです。

  • IELTS対策の総合問題集(セクション別の基礎演習に使用)
  • ライティングの型を学べる参考書(Task1・Task2の解答パターンを習得)
  • 公式問題集(本番に近い形式での実戦演習用。基礎固めが終わってから着手)
  • スマートフォンの英語学習アプリ(通勤時間の語彙・リスニング復習用)

いずれも「今の自分のレベルに合っているか」を基準に選びましょう。公式問題集は情報量が多く網羅的ですが、基礎が固まっていない段階で使うと消化不良になりやすいため、着手のタイミングを見極めましょう。総合問題集は学習開始から1ヶ月ほど毎日取り組んで基礎固めに使い、参考書は2ヶ月目以降にライティングの型を覚える目的で並行して使用しました。公式問題集は本番3週間前から着手し、アプリは学習期間を通して通勤時間の復習用に使い続けたそうです。教材選びも勉強法の一部と捉え、レベルに合わない教材はすぐに使うのをやめる判断をしていたといいます。

IELTS初心者がよくある疑問

独学だけでOverall6.0は目指せますか?

語彙・リスニング・リーディングは独学でも十分に伸ばせますが、スピーキングとライティングは第三者からのフィードバックがあるかどうかで伸び方が大きく変わります。オンライン英会話や添削サービスを部分的に併用するのが現実的です。

TOEICの点数はIELTSの何点くらいに相当しますか?

目安として語られることが多いのはTOEIC600点前後でIELTS5.0〜5.5、TOEIC800点前後でIELTS6.5〜7.0程度です。ただしTOEICはリーディング・リスニング中心、IELTSはスピーキング・ライティングを含む4技能型のため、単純比較はできません。あくまで大まかな目安として捉えてください。

受験料や試験の実施頻度はどれくらいですか?

日本国内では月に数回のペースで試験が実施されており、コンピューター受験(受験から2〜3日ほどで結果が判明)と紙媒体受験(2週間程度)を選べる会場もあります。最新の日程・受験料はIELTS公式サイトで確認するのが確実です。

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まとめ

IELTS初心者がまず取り組むべきは、公式問題集にいきなり挑むことではなく、無料模試で現状を把握し、目標スコアから逆算した学習計画を立てることです。語彙・リスニング・リーディングは独学で着実に力がつきます。一方でスピーキングとライティングは、フィードバックを受けられる環境を1つ持っておくと、挫折を防ぎながらスコアを伸ばしやすくなります。Mさんのように無理のない週間スケジュールを組み、同じ教材を繰り返し使い込むことが、初心者が最短でスコアを伸ばす近道です。まずは無料模試を受けて現在の実力を数値で把握し、目標スコアと受験日を先に決めてしまうことが、遠回りに見えて最短の勉強法です。

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