ICFコーチング資格の取り方【ACC取得までの流れ】

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「コーチングを本格的に学びたいけれど、国内資格と国際資格で何が違うのか分からない」。ICF(国際コーチング連盟)の資格に興味を持った人の多くが、まずこの疑問にぶつかります。

ACC・PCC・MCCという3段階の資格、60時間のトレーニング、100時間の実務コーチング。要件だけでは、何から始めればいいか判断できません。

※ここで紹介する田中さん(仮名)の体験は、複数の学習者の声をもとに構成した架空のケースです。

田中さんは42歳、元人事マネージャーです。社内1on1でコーチングの効果を実感し、副業でも活かせるICFのACC取得を決意しました。独学で情報を集めていた時期もありましたが、実務コーチング100時間の確保方法が分からず、結局ICF認定スクールの60時間コースを受講しました。

メンターコーチング10時間、実務コーチング100時間(有料75時間以上)をこなし、1年2ヶ月でICF認定試験に一発合格、ACC資格を取得しました。

田中さんのようなケースをもとに、ICFコーチング資格の取り方について、要件・費用・期間・スクール選びまで具体的にまとめました。

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ICFコーチング資格(ICF認定資格)とは

ICF(International Coaching Federation、国際コーチング連盟)は、1995年に設立されたコーチングの国際的な非営利団体です。世界143カ国以上に会員を持ち、コーチングの品質基準・倫理規定を定める団体として、コーチング業界で最も広く認知されています。

日本国内にもコーチング関連の民間資格は多数存在しますが、ICF認定資格は国際基準で品質が担保されている点が特徴です。企業研修や外資系企業でコーチを起用する際、ICF資格の有無が選定基準になるケースも珍しくありません。

申請要件の詳細はICF Japan Chapter(一般社団法人国際コーチング連盟日本支部)のFAQで随時更新されています。出願前に最新情報を確認してください。

ACC・PCC・MCCの違いを比較

ICF認定資格には3段階があります。ACC(アソシエイト・サーティファイド・コーチ)、PCC(プロフェッショナル・サーティファイド・コーチ)、MCC(マスター・サーティファイド・コーチ)の3つです。

資格 必要トレーニング時間 必要コーチング実務時間 目安の難易度
ACC 60時間以上 100時間以上 入門
PCC 125時間以上 500時間以上 中級
MCC 200時間以上 2,500時間以上 上級

最初に取得を目指すなら、ほぼ全員がACCからのスタートになります。PCC・MCCはACC取得後、実務経験を積んでから挑戦する資格です。たとえばACCは講師業やビジネスコーチとして独立を目指す人の入門資格に向いており、PCC以上は数百件規模のセッション実績を積んだプロコーチが目指す段階です。ICFコーチング資格の取り方に迷ったら、まずはACC取得を目標に据えるのが現実的な進め方です。

ACC資格取得までの5ステップ

ACC取得の流れは、大きく5つのステップに分かれます。

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ステップ1:ICF認定プログラムでのトレーニング受講(60時間以上)

ICFが認定するコーチングスクールで、60時間以上のトレーニングを受講します。認定形式にはACSTH(Approved Coach Specific Training Hours)という区分があります。もう一つの区分はACTP(Accredited Coach Training Program)です。どちらでも申請要件を満たせます。

ステップ2:実務コーチング経験の積み上げ(100時間以上)

最低8人のクライアントに対して、合計100時間以上のコーチングセッションを実施します。このうち75時間以上は有料セッションである必要があります。田中さんの場合、平日夜と土日を使い、同僚や知人にモニターセッションを依頼してこの時間を確保しました。

ステップ3:メンターコーチングの受講(3ヶ月以上・10時間)

ACC以上の資格を持つメンターコーチから、3ヶ月以上かけて10時間のメンターコーチングを受けます。自分のコーチングを客観的にフィードバックしてもらう工程で、多くの受講生がこの期間に実力を伸ばします。

ステップ4:コーチングセッションの録音審査

実際のコーチングセッションを録音し、ICFに提出します。コーチング・コンピテンシー(ICFが定める11の行動基準)に沿ったセッションになっているかが審査されます。

ステップ5:ICF認定試験(筆記)の合格

Credentialing Exam(旧称CKA)と呼ばれる筆記試験に合格すると、ACC資格が認定されます。試験はコーチングの倫理規定や基本概念を問う内容で、認定スクールのカリキュラムを一通り修了していれば対応可能な範囲です。

受験予約の手順や実施形式(オンライン・対面)は、ICF公式の受験予約ページで随時更新されています。出願前に最新の日程情報を確認してください。

取得にかかる費用相場と期間の目安

ICFコーチング資格(ACC)の取得を目指す場合、スクールの受講費だけで50万円〜150万円程度が相場です。ここに認定試験の受験料、メンターコーチング費用が別途かかることもあります。

期間は、順調に進んでも1年〜1年半が目安です。実務コーチング100時間の確保がボトルネックになりやすく、フルタイムで働きながらの場合は1年半〜2年かかるケースもあります。田中さんは1年2ヶ月で取得していますが、これは平日夜・土日をコーチング実務に充てられた比較的順調なケースです。内訳としては受講費が大部分を占め、認定試験の受験料が1万円〜3万円程度、メンターコーチングを別契約する場合は数万円〜十数万円が上乗せされます。田中さんの場合、受講費・試験料・メンター費用を合わせて総額約90万円で取得しました。総額を抑えたい場合は、メンターコーチング体制が受講費に含まれるスクールを選ぶと出費を一本化できます。

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独学より認定スクールが現実的な理由と選び方

ICFコーチング資格は、独学だけでは取得できません。ACC申請には「ICFが認定したプログラムでのトレーニング受講」が必須要件になっているためです。書籍やオンライン講座で知識を身につけることはできても、申請要件を満たすには認定スクールへの入学が避けられません。

スクール選びでは、次の3点を確認してください。

  • ACSTHまたはACTP認定を受けているか:ICF Global公式サイトの認定プログラム検索で確認できます。
  • メンターコーチング体制が組み込まれているか:別料金・別手配が必要なスクールもあるため、受講前に確認します。
  • 卒業後の実務コーチング(100時間)確保をサポートしているか:クライアント紹介制度や卒業生コミュニティの有無で、実務時間の確保しやすさが大きく変わります。
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資格取得後の活かし方

ICFコーチング資格(ACC)取得後の活かし方は、大きく2パターンに分かれます。

1つは、社内でのコーチング活用です。田中さんは資格取得後、社内の1on1担当に抜擢されました。管理職向けの1on1研修や、部下育成のコーチングスキル研修講師として、資格を社内でのキャリアに活かしています。

もう1つは、副業・独立としての個人セッションです。ICF資格保有者であることは、クライアントに対する信頼材料になります。田中さんも、副業として月3〜4件の個人セッションを開始し、1回5,000円〜15,000円程度の料金設定で副収入を得ています。将来的にはPCC取得も視野に入れ、実務コーチングの時間を積み増している段階です。

まとめ

ICFコーチング資格(ACC)の取り方は、明確なステップに沿って進みます。具体的には、60時間のトレーニング・実務コーチング100時間・メンターコーチング10時間・筆記試験という流れです。費用は50万円〜150万円、期間は1年〜1年半が目安です。

独学での取得はできませんが、ステップごとの見通しが立てば、認定スクール選びから着実に進められます。まずはICF Japan Chapterの公式情報や認定スクールの説明会で、自分に合ったプログラムを探すところから始めてみてください。資格取得はゴールではなく、社内でのキャリア構築や副業展開のスタートラインです。取得後の活かし方まで見据えてスクール選びを進めることが、遠回りしないICFコーチング資格の取り方と言えるでしょう。

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