社会人が資格勉強の時間を確保する8つの方法

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「資格を取ろうと決めたのに、気づいたら3ヶ月が何もせずに過ぎていた」――これは35歳の会社員だった筆者自身の経験です。IT企業で営業職をしながら、妻と6歳の娘との3人暮らし。中小企業診断士の取得を決めたとき、「土日にまとめて10時間勉強すればいい」と考えていました。しかし平日の疲労と娘の習い事の付き添いで土日はあっという間に潰れ、最初の3ヶ月はテキストを開いた回数が片手で数えられるほどでした。

転機になったのは、勉強時間を「まとめて確保する」発想を捨てたことです。通勤電車の往復30分、出社前の早朝30分、就寝前の15分――1日合計75分のスキマ時間に学習を分割し直したことで、学習が安定して進むようになりました。最終的に学習期間は8ヶ月、スタディングのスマホ講座を併用して合格にたどり着きました。

この記事では、当時の自分が知りたかった「社会人が資格勉強の時間を確保する具体的な方法」を、実際にやって効果があったものだけに絞って紹介します。

※本記事で紹介する体験談は、複数の学習者の声をもとに構成した架空の例です(筆者本人の体験ではありません)。

まず「時間がない」の正体を知る――1日のタイムスタディ

person writing daily schedule planner notebook

勉強時間を確保しようとする前に、まず自分が1日をどう使っているかを把握する必要があります。これを「タイムスタディ」と呼びます。やり方は単純で、平日1日分の行動を15分単位でメモ用紙やスマホのメモに書き出すだけです。

筆者が実際に記録してみたところ、通勤時間往復60分、スマートフォンでのSNS閲覧が平均45分、テレビを「ながら見」している時間が30分ありました。特にSNS閲覧は「5分だけ」のつもりが毎回15〜20分に伸びていたことに気づき、この時間を学習に転用する決断につながりました。

タイムスタディは1回やれば終わりではなく、平日1日・休日1日の最低2パターンを記録すると、自分の「ムダ時間」の傾向が見えてきます。

通勤・待ち時間を学習時間に変える「スキマ時間活用」

タイムスタディで見つかったスキマ時間は、用途を絞ることで学習時間に変換できます。筆者が実践した配分は以下の通りです。

時間帯 シーン 学習内容 所要時間
7:30 通勤電車(往路) スマホ講座の動画講義 15分
12:00 昼休み 過去問1セット(スマホアプリ) 15分
18:30 通勤電車(復路) 音声講義の聞き直し 15分
23:00 就寝前 暗記カードの復習 15分

合計すると1日60分。まとめて1時間を確保するのは難しくても、15分を4回に分ければ無理なく継続できました。

「ながら勉強」が通用するのは暗記系だけ

家事をしながら音声講義を聞く、いわゆる「ながら勉強」は便利ですが、向き不向きがあります。筆者の経験では、用語の暗記や過去に学習した内容の聞き直しには向いていますが、計算問題や事例分析のような「考えながら手を動かす」学習には不向きでした。一度、皿洗いをしながら財務・会計の計算問題の解説音声を聞いたところ、内容がまったく頭に残らず時間を無駄にした失敗があります。ながら勉強は「すでに理解した内容の定着」用と割り切るのが安全です。

早朝30分を確保する「朝活」のはじめ方

早朝学習は静かな環境で集中できる一方、いきなり「1時間早く起きる」と決めても続きません。筆者は最初の2週間、起床時間を15分ずつ早める方法で慣らしました。1週目は普段より15分早く、2週目はさらに15分早く、というように段階的に調整したことで、体への負担を抑えながら30分の朝活時間を定着させられました。

朝に学習する内容は、前夜に決めておくとスムーズです。起きてから「何を勉強しよう」と考える時間自体がムダになるため、就寝前に翌朝の学習範囲をメモしておく習慣をつけました。

平日と休日で学習量に差をつける「週単位スケジュール」

weekly study schedule comparison chart weekday vs weekend

1日単位で学習計画を立てると、残業や子どもの行事で1日学習できなかった時点で計画が崩れます。筆者が学習を安定させられたのは、計画の単位を「1週間」に変えてからでした。

曜日 学習時間の目安 内容
月〜金 各60分(スキマ時間4回) 講義視聴・過去問・暗記
2〜3時間 模擬試験・苦手分野の復習
予備日(0〜2時間) 平日の遅れを調整・完全休養も可

日曜を「予備日」として最初から計画に組み込んでおくことで、平日に勉強できなかった分を翌週に持ち越さずに済みます。これは、計画通りに進まなかったときの自己嫌悪を減らす効果もありました。

計画が崩れる人に共通する失敗パターン

筆者が最初の3ヶ月で計画を崩した原因は、「平日も土日と同じ学習量を目指したこと」でした。残業や急な予定が入ると「今日はできなかった」という失敗感が積み重なり、最終的にテキストを開くこと自体が億劫になりました。平日と休日の目標値に最初から差をつけておくことが、挫折を防ぐ最大のポイントだと感じています。

家事・育児と両立するための時間確保術

既婚・子持ちの社会人にとって、家事や育児の時間は学習時間と直接競合します。筆者の場合、妻と話し合い、平日の夕食後の片付けと子どもの入浴を交代制にしました。自分が入浴担当でない日の30分を学習時間として確保するという、家庭内での役割分担の見直しが効果的でした。

パートナーに「資格を取りたい理由」と「必要な学習時間」を具体的に共有したことも効果的でした。漠然と「勉強したい」と伝えるより、「平日30分×週5日、合計2時間半が必要」と数字で伝えたほうが、家庭内の協力を得やすくなります。

資格の難易度別に見る、時間確保戦略の違い

study hours required by qualification difficulty bar chart

必要な学習時間は資格によって大きく異なるため、確保すべき時間の戦略も変わります。

資格の目安学習時間 学習期間の目安 時間確保の戦略
100時間未満(簿記3級・FP3級など) 1〜2ヶ月 スキマ時間中心で十分。朝活は不要な場合も
100〜300時間(簿記2級・FP2級など) 3〜6ヶ月 スキマ時間+週末の集中学習を併用
300時間以上(中小企業診断士・社労士など) 6ヶ月〜1年 週単位スケジュール管理が必須。朝活・週末学習を組み合わせる

[PR] 中小企業診断士や社労士のように300時間を超える資格は、独学の時間管理だけでなく通信講座のカリキュラムに乗る選択肢も検討したい。アガルートの社労士講座は仕事と両立しやすいカリキュラムが組まれている。フルカラーテキストの社労士講座

必要時間が300時間を超える資格では、スキマ時間だけで完結させようとすると期間が長期化しすぎる傾向があります。筆者自身、中小企業診断士の学習では週末の2〜3時間をスキマ時間に上乗せすることで、8ヶ月という期間に収めることができました。

(参考:必要学習時間や合格率の目安は、日本商工会議所「簿記検定試験」公式サイトおよび中小企業診断協会が公表する試験結果データを参考に整理しています。)

勉強する「場所」を固定してスイッチを作る

学習時間を確保しても、いざ勉強しようとすると「なんとなく始められない」状態になることがあります。場所を固定することで、「そこに行く=勉強モード」というスイッチが自動的に入るようになります。筆者の場合、最寄り駅前のカフェを早朝学習の拠点に決めました。カフェに入ってコーヒーを注文する行為が「これから勉強する」という合図になり、開始までの迷いがなくなりました。

在宅勤務で外出が難しい場合は、机上から学習に関係のないものをすべて片付け、テキストとノートだけを置く状態を「勉強のデフォルト配置」にする方法も有効です。環境の整備そのものが学習への入口になります。

学習記録をつけて「積み上げた実績」を可視化する

継続の挫折は、多くの場合「先が見えない」感覚から来ます。今日の学習がどこに向かっているか分からないと、疲れた日に「もうやめてしまおう」という気持ちに勝てません。筆者は学習時間と進捗をスマホのメモに毎日1行記録し、週末に合計時間を集計する習慣をつけました。

数字が積み上がるほど「ここまでやった記録を無駄にしたくない」という感覚が生まれ、継続の後押しになります。記録の形式は手帳でも、スプレッドシートでも、アプリでも構いません。重要なのは「今日何時間学習したか」を毎日1回だけ書き留める習慣そのものです。

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まとめ

社会人が資格勉強の時間を確保するうえで肝心なのは、「まとめて勉強する」発想をいったん捨てることです。まずタイムスタディで自分のムダ時間を把握し、スキマ時間に学習を分割し、週単位で計画を立てる。家事・育児がある場合はパートナーとの分担調整も欠かせません。

筆者自身、最初の3ヶ月は何も進まず焦りばかりが募りましたが、配分を変えた4ヶ月目以降は学習が安定し、8ヶ月で合格にたどり着けました。今日から15分でも、スキマ時間を学習に転用することから始めてみてください。

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