一級建築士の通信講座・スクールおすすめ4選|費用と添削で比較

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一級建築士の学科で足切りに泣いた、あるいは製図の独学に限界を感じている。そんな状態で「通信講座にするかスクールに通うか」を調べ始めた人は多いはずです。受講料は5万円台から100万円近くまで約20倍の開きがあり、どこがおすすめなのか判断しにくいのが実情でしょう。この記事では主要4社の費用・製図添削・受講形式を比較し、自分に合うおすすめの選び方を整理します。

ここで紹介する中村さん(34歳・設計事務所勤務)は、1年目を独学で挑み、学科の構造で基準点に届きませんでした。2年目は学科を低価格の通信講座、製図を添削付きのスクールに分けて受講し、学科98点・製図一発で一級建築士に合格しています。講座にかけた費用の総額は約35万円でした。

※ここで紹介する中村さんの体験は、複数の学習者の声をもとに構成した架空のケースです。

一級建築士に通信講座やスクールは必要?独学との違い

architect drafting floor plan at desk

一級建築士試験は、令和7年の総合合格率が11.4%にとどまる難関です(建築技術教育普及センター公表)。学科の合格率は16.5%、設計製図は35.0%でした。学科は5科目125点満点で、科目ごとに基準点(足切り)が設けられています。総得点が足りていても1科目の取りこぼしで不合格になる点が、独学者を苦しめる要因です。

学科は独学でも戦えるが、製図は添削の有無で差がつく

学科は過去問の繰り返しが通用しやすく、市販の問題集と法令集で合格する人もいます。一方で設計製図は、6時間30分で要求図書を仕上げる実技試験です。自分の図面のどこが減点対象なのかは、第三者の添削を受けないと気づきにくいでしょう。独学で製図に2回落ち、3回目にスクールへ切り替える人が少なくないのもこのためです。

そのため講座選びは「学科と製図のどちらに不安があるか」から考えるのが近道です。学科だけ通信講座で補い、製図はスクールの添削を使うといった組み合わせも現実的な選択肢になります。一級建築士の難易度をデータで確認したい人は、一級建築士の難易度と合格率もあわせて読んでみてください。

一級建築士の通信講座・スクールおすすめ4社比較

主要な一級建築士講座を、費用・製図添削・受講形式の3軸で比較しました。費用は2026年9月時点で公式サイトなどから確認できた税込の目安です。コースや割引で大きく変わるため、申込前に必ず最新の料金を確認してください。

講座名 費用目安 製図添削 受講形式 おすすめな人
日建学院 コースにより30万〜70万円台 あり(Webコースも通信添削) 通学・Web 実績と手厚さを最優先したい人
総合資格学院 50万〜100万円前後 あり(教室での個別指導中心) 通学中心 通えるスクールがあり強制力がほしい人
TAC 学科本科生で40万円台 あり 通学・Web・通信講座 大手の教材を通信講座で使いたい人
スタディング 約5万〜10万円 なし(講義・解説中心) オンライン 費用を抑えて学科をスキマ時間で進めたい人

日建学院:Webコースでも製図の通信添削が受けられる

日建学院は全国に校舎を持つ建築系資格スクールの最大手です。通学講座に加え、自宅で受講できるWebコースも用意されています。Webコースでも設計製図の通信添削があり、校舎に通えない地方在住者でも添削を受けられる点が強みです。費用は他社より高めですが、学科から製図まで一社で完結させたい人におすすめできます。詳しいコース内容は日建学院の一級建築士講座ページで確認できます。

総合資格学院:教室で講師に直接質問できる通学型スクール

総合資格学院は、一級建築士の合格者数日本一を公式サイトでうたう通学型スクールです。決まった曜日に教室で講義と演習を受けるため、仕事が忙しくても学習ペースを保ちやすい仕組みになっています。受講料は短期コースを中心に100万円近くになる場合もあり、4社の中では最も高額です。会社の資格取得支援で費用を賄える人や、自己管理に不安がある人におすすめです。

TAC:大手の教材を通信講座で受けられるバランス型

TACは資格の総合スクールで、建築士講座では通学・Web通信・DVD通信から受講形式を選べます。講義動画は細かく区切られており、平日の通勤時間にも進めやすい構成です。一級学科の本科生コースは40万円台が目安で、日建学院や総合資格学院よりは抑えられます。一般教育訓練給付制度の対象コースもあり、要件を満たせば受講料の20%が戻ります。費用と手厚さのバランスを重視する人におすすめで、講座一覧はTACの建築士講座ページにまとまっています。

スタディング:学科を低価格で固めたい人におすすめの通信講座

スタディングはスマホ学習に特化したオンラインの通信講座です。学科の速習コースは5万円前後、学科・製図の総合コースでも10万円前後と、大手スクールの数分の一の費用で受講できます。一方で製図の個別添削はなく、図面を第三者にチェックしてもらう仕組みは別途用意する必要があります。学科対策の主軸として使い、製図は添削付きの講座と組み合わせる使い方がおすすめです。料金とカリキュラムはスタディング建築士講座で確認してください。

学科は通信講座、製図はスクールで合格した中村さんの例

young architect studying laptop evening

中村さんは1年目、市販のテキストと過去問だけで学科に挑みました。総得点は合格ラインに近かったものの、構造が基準点に1点届かず不合格です。原因を振り返ると、苦手な構造計算を後回しにし、得意な計画と施工の過去問ばかり解いていたことに気づきました。独学では自分の弱点を客観的に把握する手段がなかったのです。

2年目は学科対策にスタディングを選びました。通勤の往復80分で講義動画と一問一答を進め、構造だけは週末に紙の問題集で計算練習を積んでいます。学科にかけた費用は約5万円に抑えられ、本試験では125点中98点を取って合格しました。

製図は独学では無理だと判断し、日建学院の製図Webコースに申し込みました。課題を提出するたびに赤字で戻ってくる添削で、動線の不整合や面積表の記載ミスなど、自分では見えない減点ポイントを直せたそうです。製図の受講料は約30万円で、学科と合わせた総額は約35万円でした。全科目をスクールに任せた場合の半分以下に収まっており、費用を抑えたい人にもおすすめできる組み合わせです。

失敗しない一級建築士講座の選び方5つのポイント

おすすめ講座の比較表だけで決めると、受講後に「思っていたのと違う」となりがちです。中村さんが2年目の講座選びで重視した観点をもとに、一級建築士講座を選ぶときに確認したい5つのポイントをまとめました。自分にとってのおすすめは、生活スタイルと弱点科目によって変わります。

①製図添削の回数と返却スピード

製図対策で最も差が出るのが添削の質と量です。本試験までに何課題を添削してもらえるか、提出から返却まで何日かかるかを確認しましょう。返却が遅いと、同じミスを次の課題でも繰り返してしまいます。通信講座の場合は、質問への回答方法(メール・チャット・電話)も比べておくと安心です。

②学科の弱点科目に合った教材か

法規は法令集を引く速さ、構造は計算問題の演習量が得点を左右します。講座のサンプル講義や教材見本を取り寄せ、苦手科目の解説が自分に合うかを試すのが確実です。多くのスクールが無料の体験講義や資料請求を用意しているので、申し込み前に2〜3社を比べるのがおすすめです。

③生活リズムに合う受講形式か

残業が多く決まった時間に通えない人には、Webや通信講座のほうが続きやすくおすすめです。反対に、一人だと学習が後回しになりがちな人は、教室に通うスクールの強制力が役立つでしょう。平日の学習時間を具体的に書き出し、無理なく続く形式を選ぶのが挫折を防ぐコツです。

④教材・模試まで含めた総費用

受講料だけで比べると判断を誤ります。法令集や追加の問題集、公開模試の受験料が別料金になる講座もあるからです。学科と製図の両方を受講する場合の総額、不合格時の再受講割引の有無まで含めて比較しましょう。

⑤合格実績の数字の定義

スクールが公表する合格者数には、模試だけを受けた人を含む場合があります。「講座受講生のみ」の数字なのか、合格率なのか人数なのかを確認してください。数字の大きさより、自分と同じ受講形式の人がどれだけ合格しているかを見るほうが参考になります。

一級建築士の講座費用を抑える3つの方法

一級建築士の講座は高額になりやすいため、使える制度は漏れなく活用したいところです。中村さんのように学科と製図で講座を分けるだけでも、総額を大きく減らせます。そのほかおすすめの方法を3つ紹介します。

教育訓練給付制度を利用する

雇用保険の加入期間などの条件を満たすと、一般教育訓練給付で受講料の20%(上限10万円)がハローワークから支給されます。対象になるかどうかはコースごとに異なるため、厚生労働省の教育訓練講座検索システムで講座名を確認しましょう。制度の条件や申請の流れは教育訓練給付制度の解説記事で詳しく紹介しています。

会社の資格取得支援制度を確認する

建設会社や設計事務所では、一級建築士の受講料を会社が負担・補助する制度を設けている例が多くあります。合格時に全額支給、在籍年数に応じて返還義務ありなど条件はさまざまです。申し込み前に総務や上司に確認しておくと、選べるスクールの幅が広がります。

学科合格後は製図のみのコースを選ぶ

学科に合格すると、合格した年を含めて設計製図試験を最大3回受けられる学科免除制度があります。学科合格後の年は製図だけの講座を選べば、学科分の費用はかかりません。免除期間中に製図へ集中できるよう、添削付きの講座を早めに確保しておくのがおすすめです。

一級建築士の通信講座・スクールに関するよくある質問

Q. 通信講座だけで一級建築士に合格できますか?

学科は通信講座だけで合格する人も多く、費用を抑えたいなら学科のみ通信講座を使う方法がおすすめです。製図も添削付きの通信講座を選べば、通学なしでの合格は十分に可能です。ただし添削のない講座だけで製図に挑むと、減点箇所を自力で見つける必要があり難度が上がります。

Q. 一級建築士の講座はいつから始めるのがおすすめですか?

学科は7月の本試験に向けて、前年の秋から冬に始めるのが一般的です。働きながらなら1,000時間前後の学習時間を見込み、10〜12月に講座をスタートすると余裕を持てます。製図は学科の合格発表後すぐに対策を始める必要があるため、学科受験前に製図講座の申込時期を調べておきましょう。

Q. 二級建築士で使った講座を一級でも使うべきですか?

教材の構成や講師に慣れている点はメリットです。ただし一級は法規・構造の出題範囲が広く、製図の要求も複雑になります。二級のときに満足していても、一級の添削回数や費用を改めて他社と比較してから決めると後悔しにくいでしょう。二級の講座比較は二級建築士の通信講座おすすめ比較で紹介しています。

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まとめ

一級建築士の通信講座・スクールは、費用も添削の手厚さも大きく異なります。実績と手厚さなら日建学院や総合資格学院、費用と添削のバランスならTAC、学科を低価格で固めるならスタディングがおすすめです。学科と製図で講座を分ける方法や教育訓練給付を組み合わせれば、総額を抑えつつ合格に必要なサポートを確保できます。気になる2〜3社の資料請求や無料体験講義で、教材と添削の相性を確かめてみてください。試験制度の全体像は一級建築士とはで確認できます。

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