「参考書を読んでも午後問題の解き方がわからない」——応用情報技術者試験の学習を独学で始めた人の多くが、このタイミングでつまずきます。
地方SIerでシステムエンジニアとして働くNさん(32歳)も、その一人でした。基本情報技術者に合格した勢いで応用情報技術者の学習を独学で始めたものの、午後問題の記述式に太刀打ちできず2ヶ月で学習が止まりました。
※ここで紹介するNさんの体験は、複数の学習者の声をもとに構成した架空のケースです。
Nさんが状況を変えたきっかけは、通信講座への切り替えでした。動画講義で午後問題の解法パターンを体系立てて学び直し、演習量を確保した結果、2ヶ月後の試験で午前82点・午後68点で合格しています。合格後は資格手当が支給され、上流工程へのアサインも打診されるようになりました。
本記事では、応用情報技術者向けの通信講座7社を料金・学習形式・サポート体制で比較し、失敗しない選び方と、資格手当や教育訓練給付制度を使って受講料の負担を抑える方法までまとめました。
応用情報技術者に通信講座が向いている理由
応用情報技術者試験は、基本情報技術者と違って午後試験が記述式中心になります。試験実施団体であるIPA(情報処理推進機構)が公表する試験要綱でも、午後試験は長文の設問文を読み解き、自分の言葉で解答を組み立てる形式であることが示されています。
この記述式への対応が、独学がつまずきやすい最大のポイントです。市販の参考書は解答例こそ載っていても、なぜその解答に至るかという思考プロセスまでは踏み込んでいないものが大半だからです。通信講座であれば、講師が解法の型を動画で解説してくれるため、独学で数週間かかっていた気づきを数十分で得られます。
- 独学: 教材選びから学習計画まで自分で組み立てる必要があり、午後問題の解き方で迷いやすい
- 通信講座: カリキュラムと解法パターンが用意されており、スマホ視聴で通勤時間にも学習できる

特に社会人受験者は学習時間の確保が課題になります。IPAの公表データでは応用情報技術者試験の合格率はおおむね20%台前半で推移しており、学習効率を上げる工夫が合否を分けます。
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応用情報技術者の通信講座おすすめ比較表
主要7社の中からおすすめの講座を選びやすいよう、受講料金・学習形式・サポート体制の3項目で比較します。料金は2026年時点の目安であり、キャンペーンにより変動するため受講前に公式サイトで最新価格を確認してください。
| 講座名 | 受講料金(税込目安) | 学習形式 | サポート体制 |
|---|---|---|---|
| スタディング | 43,800円〜54,800円 | スマホ完結型の動画講義 | 学習進捗管理機能・質問チケット制 |
| ITEC | 37,400円〜 | 動画+紙教材 | メール質問対応 |
| TAC | 94,000円〜153,000円 | 通学・映像通学の併用可 | 教室での質問・自習室利用可 |
| 資格の大原 | 47,800円〜 | Web通信・映像通学 | 電話・メール質問対応 |
| LEC | 60,000円台〜 | Web講義中心 | 講師への質問対応あり |
| 独習ゼミ | 30,000円台〜 | テキスト中心・補助動画付き | 添削中心 |
| Udemy | 2,000円台〜(セール時) | 単発動画講座 | 質問掲示板のみ |
おすすめ通信講座7選の特徴
スタディング
スマートフォンだけで学習を完結できる設計で、通勤中や休憩時間などのすきま時間を学習にあてやすいのが特徴です。学習フロー機能で進捗を可視化でき、独学で挫折してから再挑戦する層にも学習を再開しやすい設計になっています。
ITEC
30年以上IT試験対策を手がけてきた実績があり、蓄積された問題数の多さが強みです。価格を抑えつつ演習量を確保したい人に向いています。
TAC
通学と映像通学を組み合わせられる数少ない選択肢で、教室で講師に直接質問したい人や自習室を使いたい人に適しています。料金は他社より高めですが、対面でのフォローを重視するなら検討する価値があります。
資格の大原
Web通信と映像通学の2形態から選べ、演習ドリルの量が豊富です。電話でも質問できるため、文章でのやり取りに不安がある人にも使いやすい講座です。
LEC
法律系資格で培った講義ノウハウを情報処理試験にも展開しており、講師の解説の丁寧さに定評があります。
独習ゼミ
自分のペースで進めたい人向けに、テキストを軸にしたカリキュラムを提供しています。忙しい時期は学習を止め、余裕ができたら再開するといった柔軟な使い方がしやすい構成です。
Udemy
セール時であれば数千円で購入できる手軽さが魅力です。ただし添削や個別サポートはなく、自己管理力が求められます。まず独学寄りで試してみたい人の入口として向いています。

失敗しない通信講座の選び方
費用で選ぶ
受講料は3万円台から15万円超まで幅があります。基本情報技術者の学習経験がある層は、午後問題の解法パターン習得に絞った講座で十分なケースが多く、必ずしも高額な講座を選ぶ必要はありません。
学習スタイルで選ぶ
通勤時間にスマホで学習したいのか、まとまった時間を確保して映像通学したいのかで最適な講座は変わります。1日に確保できる学習時間が30分程度なら、動画1本が短く区切られた講座を選ぶと継続しやすくなります。
サポート体制で選ぶ
午後問題の記述式は自己採点が難しいため、添削や質問対応の有無を必ず確認してください。独学時代に自分の解答が合っているか判断できず、学習が止まってしまうケースは珍しくありません。
資格手当・教育訓練給付制度で受講料負担を減らす
応用情報技術者の通信講座の中には、厚生労働省の教育訓練給付制度の対象になっているものがあります。対象講座を受講し要件を満たすと、受講料の一部が給付金として支給される仕組みです。制度の詳細や対象講座の検索は厚生労働省の教育訓練給付制度ページで確認できます。
勤務先によっては、資格取得者に手当を支給する制度を設けている場合もあります。通信講座を選ぶ前に、まず自社の資格支援制度と教育訓練給付制度の両方を確認しておくと、受講料の実質負担を大きく下げられます。
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一般教育訓練給付金の給付率は受講費用の20%(上限10万円)です。申請は受講修了後1ヶ月以内にハローワークで行い、教育訓練修了証明書や領収書、本人確認書類などの提出が必要になります。給付を受けるには雇用保険の被保険者期間が一定年数以上あることが条件となるため、対象講座かどうかとあわせて自分が要件を満たしているかも事前に確認しておきましょう。

応用情報技術者試験の基礎知識
試験の実施団体はIPA(情報処理推進機構)で、春期・秋期の年2回実施されています。合格率はここ数年20%台前半で推移しており、2025年度春期試験は22.1%でした。
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出題形式は午前試験が四肢択一80問・150分、午後試験が記述式11問中5問を選択して解答する形式で150分です。受験資格に年齢・学歴・実務経験などの制限はなく、誰でも受験できます。
学習時間の目安は、基本情報技術者からのステップアップであれば200〜300時間、情報処理試験が初めての場合は500時間程度です。独学でつまずいた期間を含めても、通信講座への切り替え後は2ヶ月ほどで合格ラインに到達した学習者もいます。
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よくある質問
独学でも合格できますか?
不可能ではありませんが、午後問題の解法を体系的に学べる教材や講師のフィードバックがないと、学習期間が長引きやすい傾向があります。基本情報技術者に独学で合格した経験がある人でも、応用情報技術者試験では記述式対策でつまずくケースが多く見られます。
分割払いは利用できますか?
スタディングやTACなど大手講座の多くは、クレジットカードの分割払いや講座専用のローンに対応しています。申込み前に各社の支払い方法ページで対応回数と手数料を確認してください。
働きながらでも学習時間は確保できますか?
スマホ完結型の講座であれば、通勤時間や休憩時間などのすきま時間を積み上げるだけでも1日30〜60分の学習を継続しやすくなります。まとまった学習時間が取りにくい社会人ほど、1回あたりの学習単位が短い講座のほうが挫折しにくくなります。
まとめ
応用情報技術者の通信講座は、料金・学習形式・サポート体制のバランスで選ぶ講座が変わります。独学で午後問題につまずいた経験があるなら、解法パターンを体系的に学べる講座を軸に絞り込むのが近道です。
受講前には、勤務先の資格手当と教育訓練給付制度の対象講座かどうかも合わせて確認し、無理のない負担で学習を始めてください。まずは気になる講座の無料体験や資料請求から比較を始めてみましょう。
