第二種電気工事士の難易度と合格率を徹底解説

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第二種電気工事士の学科試験・技能試験の合格率

第二種電気工事士の試験は、学科試験(CBT方式または筆記)と技能試験の2段階に分かれている。一般財団法人電気技術者試験センターが公表しているデータによると、2025年度下期の合格率は学科試験55.4%、技能試験71.4%だった。過去6年間の平均で見ると学科58.6%、技能71.8%で推移しており、年度による大きなブレは少ない。

試験区分 2025年度下期 過去6年平均
学科試験 55.4% 58.6%
技能試験 71.4% 71.8%

出典: 電気技術者試験センター 第二種電気工事士試験の試験結果と推移

second class electrician exam pass rate trend chart

学科・技能を合わせた最終合格率は単純計算で40%前後になるが、技能試験は学科合格者のみが受けるため、実際に最初から最後まで通しで合格する人の割合はこの数字よりやや高くなる傾向がある。

電験三種や他の資格と比べた難易度の位置づけ

電気系の国家資格の中には、合格率10%前後の第三種電気主任技術者(電験三種)のような超難関資格も存在する。それと比べると、第二種電気工事士の合格率50〜70%台は「基礎を固めれば合格を狙える水準」と位置づけられる。

受験資格の制限がなく学歴・実務経験を問わないため、工業高校生から文系出身の社会人まで幅広い層が毎年受験している。資格制度そのものの目的は、経済産業省が電気工事による感電や火災といった災害を防ぐために定めたものだ。

参考: 経済産業省 電気工事士制度について

学科試験と技能試験、どちらでつまずく人が多いか

学科試験のつまずきポイント

学科は四肢択一のマークシート形式で、電気の基礎理論・配線図・法令・材料工具の知識を幅広く問われる。計算問題を後回しにして暗記系の配点を先に取りに行く進め方が、独学者の間ではよく使われている。

技能試験のつまずきポイント

技能試験は候補問題として事前に13問が公開され、その中から1問が出題される形式を取っている。合否を分けるのは「欠陥」の有無で、たとえば心線の被覆を剥ぎすぎて銅線が5mm以上露出している、リングスリーブの圧着マークが刻印と不一致、といった細かい基準が定められている。

時間内に完成させることよりも、欠陥を出さない正確さのほうが配点への影響が大きい。この基準を知らないまま練習すると、完成はしても不合格になるケースが技能試験では珍しくない。

受験資格と試験の流れ

第二種電気工事士には年齢・学歴・実務経験による受験制限が一切ない。中学生でも受験でき、実際に合格した例も報告されている。試験は例年上期・下期の年2回実施され、学科(CBTまたは筆記)に合格した人だけが技能試験に進む。

参考: 電気技術者試験センター 電気工事士の資格概要

不合格だった場合でも、学科試験免除の制度を使えば次回以降に技能試験から再挑戦できる。この仕組みがあるため、1回で両方合格しなくても計画的に取得を目指しやすい。

合格までに必要な勉強時間の目安

person studying electrical textbook at desk

電気の知識がまったくない状態からの目安として、学科50時間・技能30時間、合計80時間前後という数字がよく紹介されている。1日1時間なら3か月弱、平日30分+週末2時間のペースでも2〜3か月で到達できる計算になる。

ただしこれはあくまで目安で、複線図の理解につまずくと学科側の時間が想定より膨らみやすい。技能側も、候補問題13問を最低1周ずつ実際に手を動かして練習しないと本番でのスピード感がつかめない。

体験談:文系出身・独学で挑戦した4か月

※ここで紹介する田中さんの体験は、複数の学習者の声をもとに構成した架空のケースです。

田中さん(32歳・ビル設備管理会社勤務3年目)は、大学は文学部出身で電気の知識はゼロだった。上司から「持っておくと業務の幅が広がる」と勧められたのがきっかけで、独学での挑戦を決めた。

使った教材は市販の参考書1冊とYouTubeの解説動画、スマホの過去問道場アプリの3つだけ。学科対策に2か月、技能対策に2か月の計4か月を学習期間に充てた。

electrician wiring practice test cables tools

最初のつまずきは複線図で、電線の色分けと接続点の意味が頭の中でつながらず2週間ほど停滞した。この期間は参考書を読み直すのをやめ、実際に自分で回路を10パターンほど手書きする方法に切り替えたところ理解が進んだという。

技能試験の練習では、電線の被覆を剥ぐ際に手が震えて何度もケーブルを無駄にした。候補問題13問を3周する頃には時間内に余裕を持って完成させられるようになり、本番も一発で合格した。学科の自己採点は50点満点中42点(合格ラインの目安は30点前後)だった。

合格後は資格手当が月5,000円つき、建物内の電気設備トラブルの一次対応を任されるようになったと話している。取得前は「電気工事は専門外の人間には無理」と思っていたが、基礎から積み上げれば手が届く資格だったと振り返っている。

独学で合格を狙うためのポイント

危険物取扱者やボイラー技士といった他の工業系資格から第二種電気工事士に挑戦する人も増えている。これらの資格ですでに独学のペースをつかんでいる場合、学科側の暗記の進め方は流用しやすい。一方で技能試験は工具を使った実技という点で毛色が異なるため、候補問題の練習だけは工業系資格の経験があっても別枠で時間を確保したほうがいい。

独学が不安な場合は、技能試験の練習キットや添削がセットになった通信講座を技能対策だけ利用し、学科は市販教材で済ませるという組み合わせ方も選択肢になる。

まとめ

第二種電気工事士は、学科55〜60%・技能70%前後という合格率が示すとおり、正しい方法で勉強時間を確保すれば文系出身でも十分に狙える資格だ。学科は暗記と計算の配分、技能は欠陥基準の理解と手を動かす練習量が合否を分ける。受験資格に制限がない分、まずは候補問題13問に一度目を通すところから始めてみるといい。

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