行政書士試験の合格率と、独学の壁に当たった1年目
行政書士試験研究センターの発表によると、行政書士試験の合格率は令和7年度で14.54%、ここ数年は13%前後で推移している。受験者の7人に1人も受からない試験で、法律学習に慣れていない社会人が参考書だけで太刀打ちするのは想像以上にきつい。地方公務員として10年勤めたあと「いずれ独立したい」という思いで受験を決めた私は、1年目を書店のテキストと過去問だけで挑んだ。しかし、記述式の答案用紙をほぼ白紙のまま提出して試験会場を出た。
※本記事で紹介する体験談は、複数の学習者の声をもとに構成した架空の例です(筆者本人の体験ではありません)。

結果は法令択一120点・記述8点・一般知識28点の合計156点。合格基準の180点に届かず不合格だった。落ちた直後に気づいたのは、知識量より「記述式をどう書くか」で点差がついていたという事実だ。2年目に通信講座へ切り替えてから、この記述式の点数が8点から34点まで伸びた。次の章では、実際に比較したフォーサイト・スタディング・アガルートの3社を、料金や合格率と一緒に並べる。
行政書士通信講座おすすめ3社比較
料金・合格率・教材で比較
| 講座名 | 料金(税込・目安) | 合格率 | 教材形式 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|
| フォーサイト | 60,800円〜(バリューセット1) | 49.4%(2024年度) | フルカラーテキスト+動画講義約67時間 | 記述式を映像で体系的に学びたい人 |
| スタディング | 54,000円〜(スタンダードコース) | 2025年度合格者491名 | スマホ最適化動画約34時間+WEBテキスト | 通勤や隙間時間で学習したい人 |
| アガルート | 168,000円〜(割引時10〜20%引) | 52.59%(令和7年度) | フルカラーテキスト+大手講師の動画講義 | 質問対応の手厚さを重視する人 |
金額だけ見るとスタディングが手を出しやすく、アガルートは一段高い。ただ私が2年目に重視したのは料金ではなく「記述式の答案をどう添削してもらえるか」だった。フォーサイトを選んだ理由もそこにある。
行政書士の通信講座を選ぶときに失敗しないための3つの確認点
- 合格率の母数を確認する―「合格者数」だけを掲げる講座と「受講生合格率」を開示する講座では意味が違う。母数が書かれていない数字は鵜呑みにしない。
- 記述式の添削回数を確認する―記述式は60点満点で、合否を分けるのはここ。添削が1〜2回だけの講座と、答案を毎月提出できる講座では伸び方が違う。
- 質問対応の上限を確認する―独学で挫折した最大の原因は「わからない箇所を聞ける相手がいなかった」こと。回数無制限か、月何回までかを契約前に確認する。
独学156点で不合格、通信講座2年目で198点合格した体験
1年目の模試では法令択一の点数こそ独学でも伸びたが、記述式だけは過去問の模範解答を読んでも「自分の言葉でどう書けば点が入るのか」がわからなかった。本試験で出た行政手続法の記述問題は、要件は思い出せても文章構成が崩れて8点しか入らなかった。2年目はフォーサイトの記述対策講座に絞り、毎月の答案を添削に出した。添削で繰り返し指摘されたのは「結論を先に書く」「主語を省略しない」という基本の型で、これを3ヶ月続けたところで模試の記述点が20点台に乗った。本試験では法令択一132点・記述34点・一般知識32点の合計198点で合格基準180点を上回った。今は平日の仕事を続けながら、土日に開業に向けた実務講座の受講を始めている。
行政書士通信講座に関するよくある質問
Q. 行政書士は独学でも合格できますか?
合格者の中には独学の人もいる。ただ記述式の添削を自分一人で見直すのは難しく、1年目に156点で落ちた私の経験では「知識はあるのに書けない」状態に気づけなかったのが敗因だった。
Q. 通信講座の学習期間はどのくらい必要ですか?
初学者で1日2時間前後を確保できる場合、半年〜1年が目安になる。フォーサイトやアガルートの標準カリキュラムも概ねこの期間で設計されている。
Q. 働きながらでも続けられますか?
地方公務員として勤務しながら2年間学習を続けた経験から言うと、スマホで視聴できる動画講義と通勤時間の組み合わせが続けやすい。スタディングのようなスマホ完結型は、特に平日にまとまった時間が取れない人に向いている。
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まとめ|行政書士の通信講座は記述式対策の質で選ぶ
行政書士の通信講座を選ぶとき、料金や合格率の数字だけで決めると1年目の私と同じ壁にぶつかる。記述式60点をどう添削してもらえるか、質問対応が無制限かどうかを確認してほしい。そのうえで、フォーサイト・スタディング・アガルートのいずれかから自分の学習スタイルに合う講座を選んでほしい。