独学で挫折してから気づいた、消防設備士の勉強法の見直しどころ
高橋亮太さん(35歳)は、ビル設備管理会社に勤めて3年目。ある日、上司から「乙6類の消防設備士を取っておいてほしい」と言われた。書店でテキストを買い、独学で3ヶ月取り組んだが、平日は残業が続き、休日にまとめて勉強する生活は3週間で崩れた。模試を解いても合格ラインの60%に届かず、試験日を先延ばしにするしかなかった。
※ここで紹介する高橋さんの体験は、複数の学習者の声をもとに構成した架空のケースです。
同じような状況で「通信講座に切り替えたら合格できた」という声は少なくない。独学との違いは、学習の進め方があらかじめ決まっている点と、わからない箇所をすぐに質問できる点にある。ここでは、消防設備士の通信講座を選ぶときに実際に比較すべきポイントと、主要な講座の特徴、そしておすすめの選び方を整理する。

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消防設備士の通信講座を選ぶときに比較すべき4つのポイント
料金体系
乙6類だけの消防設備士講座なら2万円前後、甲種を含む複数区分パックだと5万円を超える講座もある。分割払いに対応しているかどうかも、受講を続けられるかどうかに関わる。初期費用を抑えたい人には、分割払い対応の講座がおすすめだ。
教材形式
消防設備士の通信講座は、映像講義中心か、Webテキストと問題演習中心かで、続けやすさが変わる。通勤中にスマホで視聴したい人は、映像に対応した講座を優先したほうがよい。
標準学習期間
乙6類は1〜2ヶ月、甲種は4ヶ月前後を目安に設定している講座が多い。独学で挫折した人ほど、期間が短すぎる講座は途中で息切れしやすい。
質問・サポート体制
メールのみか、チャットや電話で即日回答してもらえるかで、疑問を放置する期間が変わる。高橋さんが独学で止まった理由も、疑問点を聞ける相手がいなかったことが大きかった。サポート体制が手厚い講座ほど、独学に不安がある人にはおすすめだ。
主要な消防設備士向け通信講座の比較
| 講座名 | 対応区分 | 料金目安 | 標準学習期間 | 教材形式 |
|---|---|---|---|---|
| SAT | 乙6・乙4・甲4 | 26,800円〜 | 1〜2ヶ月 | Web動画・スマホアプリ |
| JTEX | 甲1・甲4・乙6 | 20,900円〜 | 4ヶ月 | オリジナルテキスト・添削指導 |
SATは映像講義とスマホアプリのeラーニングを軸にしており、乙6類なら学習開始から1ヶ月半ほどで受験レベルに届くよう設計されている。忙しい人ほど、隙間時間で視聴を進められる点が合う。
JTEXは職業訓練法人が運営し、テキストと添削指導を軸にした学び方ができる。じっくり基礎から積み上げたい人、質問を書面で残しながら進めたい人に向いている。
料金だけを見るとJTEXがやや安いが、学習期間や教材形式まで含めて比較すると、忙しい社会人にはSAT、じっくり型で学びたい人にはJTEXがおすすめといえる。消防設備士の資格取得を急ぐか、じっくり基礎固めをするかで選ぶべき講座は変わる。迷った場合は、まず資料請求で教材サンプルを取り寄せ、実際のテキストや映像の雰囲気を確認してから決めるとミスマッチを防ぎやすい。

乙6類から始める人・甲種を目指す人でおすすめが変わる理由
乙6類だけを短期間で取りたいなら、学習期間が短く設定されているSATのような映像中心の講座が合いやすい。一方、乙6類のあとに甲種4類・甲種1類までまとめて取得を目指すなら、添削で理解度を確認しながら進められるJTEXのような講座のほうが向いている。基礎の抜け漏れに気づきやすいためだ。
高橋さんの場合、まず乙6類だけを短期間で取得する必要があったため、映像中心の講座を選び、通勤中の30分と昼休みの15分を学習時間に充てる続け方に切り替えた。
実際に迷ったときは、まず自分が乙6類だけで十分なのか、将来的に甲種まで取得する可能性があるのかを最初に整理しておくと講座選びがスムーズになる。甲種まで見据えているなら、乙6類の段階から同じ運営会社の講座で揃えておいたほうが、教材の形式や質問窓口に慣れた状態で次のステップに進めるという利点もある。
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教育訓練給付金を使えば受講料の一部が戻ってくる
講座によっては、厚生労働大臣が指定する教育訓練給付金の対象になっており、受講料の20%前後(上限10万円)が受講修了後にハローワークから支給される。たとえばSATやJTEXでも、区分や受講形態によって対象コースと対象外コースが分かれているため、申し込み前に必ず各講座の公式サイトで指定講座一覧を確認したい。
給付を受けるには、原則として受講開始日の1ヶ月前までにハローワークで受給資格の確認手続きを済ませておく必要がある。手続きが遅れると給付対象から外れてしまうこともあるため、受講を決めたら早めに最寄りのハローワークへ相談するのがおすすめだ。制度の詳細と対象講座の検索は、厚生労働省のページで確認できる。
仕事と学習を両立させるための続け方のコツ
独学で挫折した最大の要因は、休日にまとめて学習時間を確保しようとしたことだった。通信講座に切り替えてからは、平日の通勤時間に30分、昼休みに15分ずつ動画を視聴し、休日は演習問題だけに絞る形に変えた。1回あたりの学習時間を短く区切ることで、残業が続く週でも学習を止めずに済んだという。
試験を実施する一般財団法人消防試験研究センターでは、区分ごとの受験案内や試験結果が公開されており、独学・通信講座を問わず継続した学習習慣が合格の分かれ目になる。消防設備士の資格取得を目指す社会人には、隙間時間を活用できる通信講座の使い方がおすすめだ。
通信講座で身につけた「学び続ける習慣」は、資格取得後の実務にも活きてくる。消防用設備等の点検は資格者による定期点検が法令で義務づけられており、資格取得後の実務でも継続的な知識更新が求められる。

よくある質問
消防設備士の通信講座はどの区分から選べばいい?
まず乙6類を取得してから、必要に応じて甲種の区分を追加していく進め方が一般的。乙6類対応の講座を選べば、多くは甲種向けコースへの追加受講割引が用意されているため、まずはおすすめ度の高い乙6類講座から検討するとよい。
独学と通信講座、どちらが安く済む?
教材費だけで比べれば独学のほうが安いが、模試の解説や質問対応がない分、再受験になった場合の受験料・時間のコストがかさみやすい。1回で合格できるかどうかで総コストは変わる。
通信講座の学習期間はどのくらい確保すればいい?
乙6類なら1〜2ヶ月、甲種を含む場合は4ヶ月前後を目安に、講座側が示す標準期間に沿って逆算するのが確実。
結局どの通信講座がおすすめ?
短期間で乙6類だけを取りたい人にはSAT、費用を抑えつつ添削でしっかり基礎を固めたい人にはJTEXがおすすめ。自分の目的と学習スタイルに合わせて選ぶことが失敗しないコツだ。
まとめ
独学で行き詰まった経験がある人ほど、料金だけでなく学習期間・教材形式・サポート体制まで比較してから通信講座を選ぶことが、次の受験を成功させる分かれ目になる。短期間で乙6類だけを取得したいなら映像講義中心のSAT、じっくり基礎から添削で理解を固めたいならJTEXというように、目的に応じておすすめの講座は変わってくる。まずは乙6類対応の講座から資料を取り寄せ、料金表だけで決めずに実際の教材サンプルや学習スケジュールを確認し、自分の生活リズムに合う教材形式かどうかを確かめてみてほしい。消防設備士の資格は乙6類・甲種を問わず需要が安定しており、通信講座を使った学習は仕事と両立しやすい方法としておすすめできる。迷ったときは、まず気になる講座の資料を2〜3社分取り寄せて比較するところから始めてみてほしい。