公務員試験の参考書おすすめ10選|独学者向け選び方

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「公務員試験の参考書、結局何を買えばいいのか」と検索して行き着いた人は多いはずだ。書店の公務員試験コーナーには似たようなタイトルの書籍が何十冊も並んでいて、どれから手をつけるべきか迷って当然だ。実は参考書の選び方を間違えると、独学の道のりは驚くほど長くなる。市役所職員を目指して独学に挑んだ山口大輝さん(仮名・28歳)も、学習を始めた最初の3ヶ月は参考書選びで空回りしていたという。

※ここで紹介する山口さんの体験は、複数の学習者の声をもとに構成した架空のケースです。

地方銀行の営業職を3年務めた山口さんは法学部出身だが、入社後は法律科目にほぼ触れておらず、教養・専門ともにゼロからのスタートだった。最初に買ったテキストは5冊。書店で評判が良さそうなものを手当たり次第に選んだ結果、どれも中途半端にしか進まなかったという。

「過去問1冊と科目別テキスト1冊に絞る」方式に切り替えたのは、学習開始から3ヶ月が過ぎた頃だった。限られた学習時間の中で参考書の数を絞ったことが理解の定着を早めたと振り返る。この記事では、山口さんの体験をもとに公務員試験の参考書選びで失敗しないための考え方を紹介する。

公務員試験の参考書を選ぶときの3つの基準

書籍を買う前に、以下の3つの基準を確認しておくと選び直しの回数を減らせる。山口さんも2回目以降のテキスト選びでは、この3点を必ずチェックしていたという。

基準1:志望先の試験区分に対応しているか

国家一般職・地方上級・市役所など、試験区分によって出題科目や配点は異なる。専門試験が課されない区分もあるため、公務員試験の参考書を買う前に志望先の募集要項で出題科目を確認する必要がある。

基準2:発行年度が新しいか

時事対策や法改正の影響を受ける科目は、発行年度が古いと出題内容と食い違うことがある。奥付の発行年月を確認し、直近の受験年度に対応した版を選ぶ習慣をつけておくと、公務員試験対策で無駄が少ない。

基準3:役割が過去問集か科目別テキストかが明確か

1冊で全範囲を網羅しようとする参考書は、結果的に演習量が不足しがちだ。過去問で出題傾向を確認する用途か、科目の理解を深める用途か、目的を分けて選ぶ方が独学では機能しやすい。教材を絞り込むことは、学習時間の節約だけでなく書籍代の節約にもつながる。教養・専門を合わせて15冊前後を買うと2万円を超えることもあるが、8〜10冊程度に絞るのがおすすめだ。

公務員試験の科目構成を先に理解する

公務員試験対策の参考書を選ぶ前に、試験全体の構成を把握しておく必要がある。国家・地方を問わず、多くの公務員試験は教養試験・専門試験・面接論文試験の3階層で構成されている。教材を選ぶ基準は、この3階層のどこに時間を割くかによって変わってくる。

教養試験の範囲

教養試験は数的処理・文章理解・人文科学・社会科学・自然科学など幅広い分野をカバーする択一式試験だ。出題範囲は広いが、数的処理と文章理解だけで全体の3〜4割を占める試験区分もあり、テキスト選びの優先順位を決めるうえで重要な情報になる。人文科学・社会科学・自然科学は出題数が少ない分野もあるため、頻出テーマに絞ったテキストを使うのがおすすめだ。科目別の出題数の内訳はLEC東京リーガルマインドの解説で確認できる。

専門試験の範囲

専門試験は行政法・民法・政治学・経済学など、志望先の職種に応じた科目が出題される。大卒程度の試験区分では専門試験の配点比率が高く、教養試験より専門試験の対策時間を多く確保する受験者が多い。市役所など地方公務員試験では専門試験が課されない区分もあるため、志望先の募集要項で出題科目を必ず確認しておくのがおすすめだ。

面接・論文試験の位置づけ

1次試験を通過した後に控えるのが面接・論文試験だ。近年は人物重視の傾向が強まっており、筆記試験対策と並行して面接・論文用の参考書に早めに目を通しておくと、2次試験前の準備期間を圧迫せずに済むためおすすめだ。国家公務員試験の区分別の詳細な科目は人事院「国家公務員試験採用情報NAVI」で確認できる。

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教養科目のおすすめ参考書5選

stack of reference books on study desk

教養試験は出題範囲が広いため、科目ごとに定評のある参考書を絞り込むことが独学の近道になる。以下は実務教育出版やTAC出版など主要出版社が刊行している定番シリーズを軸にした5冊だ。

科目 参考書の種類 特徴
数的処理 判断推理・数的推理の演習書 頻出パターンを網羅し繰り返し演習しやすい
文章理解 現代文・英文の読解演習書 出題形式別に構成され時間配分の練習に向く
社会科学・人文科学 過去問ベースの分野別問題集 頻出テーマを絞って効率的に復習できる
自然科学 頻出テーマ集約型の対策書 理系科目が苦手な受験者でも要点を整理しやすい
時事対策 年度改訂版の時事問題集 出題年度に合わせて毎年内容が更新される

教養科目は科目数が多いからこそ、1科目1冊に絞って繰り返し演習する方が独学では効率的だ。山口さんも数的処理だけは同じ演習書を3周し、パターンを覚え込むまで繰り返したという。1周目は解けない問題が半分近くあったが、3周目には解法パターンを見た瞬間に手が動くようになったと話す。文章理解は参考書を増やすより、毎日1〜2題を解く習慣を作るのがおすすめだ。時事対策の参考書だけは、学習開始のタイミングに関わらず必ず最新版を選ぶ必要がある。

専門科目のおすすめ参考書5選

専門試験は科目数が多く、テキストを絞り込む基準が教養試験以上に重要になる。山口さんが2次試験前に使い込んだのは、以下の5科目に対応した参考書だった。

  • 憲法:条文解釈と判例知識を体系的に整理した入門書。専門試験の得点源にしやすい。
  • 行政法:判例中心の演習書。出題パターンが固定化しているため過去問との併用が効く。
  • 民法:出題範囲が広いため、頻出分野に絞った要点整理型のテキストがおすすめだ。
  • 政治学・行政学:暗記中心の科目。用語集タイプの参考書で知識を定着させやすい。
  • 経済学(ミクロ・マクロ):図表を使った解説が充実した入門書から始めるのがおすすめだ。

専門科目は科目ごとに参考書を1冊に絞り、過去問で出題パターンを確認する使い方がおすすめだ。5科目すべてに手を広げず、配点の大きい科目から順に仕上げていく進め方が効率的だ。

山口さんの場合、憲法と行政法は配点が大きく出題パターンも安定していたため最初の3ヶ月で仕上げ、残りの期間を民法と経済学に多く配分したという。科目ごとの優先順位を最初に決めておくと、教材を買い足す誘惑にも振られにくくなる。

過去問集は1冊に絞るのが独学のカギ

person writing practice exam paper

山口さんが学習の立て直しに使ったのが、過去問集を1冊に絞る方法だった。教養・専門それぞれで過去問集と科目別テキストを1冊ずつ用意し、過去問で出題傾向を確認しながら科目別テキストで弱点を補強する往復学習に切り替えた。

教材を増やすほど安心感は得られるが、1冊あたりの演習量が減り、知識の定着が遅れる逆効果が起きやすい。過去5年分程度の本試験問題集を1冊終わらせることを最初の目標にすると、出題傾向の把握と演習量を同時に確保できるためおすすめだ。

山口さんは過去問集を最終的に3周した。1周目は科目ごとの出題傾向を確認するだけにとどめ、2周目で間違えた問題に印をつけ、3周目はその印がついた問題だけを解き直すというやり方だ。演習量を絞ることで、試験直前の総復習も1〜2日で終えられたという。

面接・論文対策のおすすめ参考書

1次試験対策に意識が向きがちだが、面接・論文対策の参考書にも早い段階で目を通しておきたい。山口さんは1次試験の学習と並行して、面接想定問答集と論文の書き方を解説した参考書を1冊ずつ用意していた。論文試験では社会課題に対する行政の役割を問うテーマが頻出する。過去の出題テーマ一覧が掲載された参考書を使うと、時事対策と論文対策を同時に進められる。面接対策の参考書は、志望動機の組み立て方や想定質問への回答例が載っているものを選ぶと、1次試験合格後に慌てずに準備を進められる。自己分析ノートと併用できる教材を選ぶと、面接カードの作成もスムーズに進むためおすすめだ。模擬面接を実施している自治体や大学のキャリアセンターを併用すると、書籍だけでは気づけない話し方の癖も修正しやすい。

独学の限界を感じたら通信講座も検討する

参考書だけでの独学が難しいと感じた場合、通信講座の活用も選択肢になる。TACや資格の大原など大手予備校は、参考書と同じ教材をベースにした通信講座を提供しており、添削や質問対応がついている点が独学との大きな違いになるため、不安が残る科目がある人にはおすすめだ。

山口さんは筆記試験までは参考書中心の独学で乗り切ったが、論文添削だけは通信講座の単科講座を利用したという。参考書は自分のペースで進められる一方、添削のような客観的なフィードバックは独学では得にくい。専門科目の理解が特定の科目だけ進まない場合や、論文・面接対策に不安が残る場合は、単科講座から取り入れるのも一つの方法だ。通信講座を選ぶ際は、添削の対応科目・提出回数・質問対応の可否を比較すると失敗しにくい。特に論文添削は回数が多いプランを選ぶのがおすすめだ。

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よくある質問

公務員試験の参考書は何冊必要ですか

教養・専門それぞれで過去問集1冊と科目別テキスト1〜2冊が目安になる。合計すると教養3〜4冊、専門5〜6冊程度に収まることが多い。参考書を10冊以上買い込んでいる場合は、一度使う教材を絞り直すのがおすすめだ。

参考書はいつから始めるべきですか

1次試験の1年前を目安に始める受験者が多いが、山口さんのように働きながら独学する場合は10ヶ月前後の学習期間を確保できると無理のない計画が立てやすい。教養科目は範囲が広いため、専門科目より先に手をつける受験者が多い。

参考書は最新版を買うべきですか

時事対策や法改正の影響を受ける科目は最新版が必須だ。数的処理など出題パターンが変わりにくい科目は、型落ち版でも支障が少ない。中古で書籍を探す場合は、この違いを踏まえて科目ごとに判断するのがおすすめだ。

独学で公務員試験に合格できますか

学習時間を確保できれば独学でも十分合格できる。教養・専門択一で6〜7割前後の得点を独学で確保し、1次試験を通過するケースは珍しくない。ただし面接・論文対策だけは客観的な評価を受けにくいため、模擬面接や添削サービスを併用する受験者も多い。教養・専門の得点目安はTACの合格ライン解説で確認できる。

参考書と過去問集はどう違いますか

参考書は科目の理解を助ける解説書、過去問集は出題形式に慣れるための演習書だ。役割が異なるため、独学ではどちらも必要になる。参考書で仕組みを理解してから過去問集で出題パターンに慣れる、という順番で使うのがおすすめだ。

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まとめ

公務員試験の参考書選びで失敗しないためには、科目ごとに過去問集1冊・科目別テキスト1冊に絞り込むことが独学の近道になる。教養・専門・面接論文という3階層を意識しながら、自分の学習時間に合った教材を選ぶのがおすすめだ。

参考書だけで対策の見通しが立たない場合は、通信講座の単科講座を組み合わせる方法も検討するとよい。参考書選びに使う時間を減らせた分だけ、演習に使える時間は確実に増える。最初から完璧な参考書セットを揃える必要はなく、学習が進む中で不要な1冊を手放していく引き算の発想が独学には向いている。公務員試験対策の参考書選びに迷ったときは、まず過去問集と科目別テキストを1冊ずつ用意するところから始めるのがおすすめだ。

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